クラシックなエフェクトながら、マジシャンに愛され続けているジョンラムゼイのシリンダ&コイン。
今回GINではその演技に必要なギミックである「スタック」に一工夫加えました。
基本的なプロットは「4枚のコインが消え、筒の中に置いてあったコルクの下に移動する」というものですが、4枚のコインをスライハンドで消しつつ両手をあらためるという難題設定のため、多くのマジシャンがそれに挑戦すべく、数々の手順が発表されています。
しかし、それらの道具の中で共通して使用されるのが「ソフトコイン」であり、それを必要なだけ集めるのが最も大変な作業でした。
そこで今回、ソフトコインと同じように扱える「ポーカーチップ」を使用してスタックギミックを作成いたしました。
スタックのトップはマグネットを内蔵したチップとなっており、取り外して3枚スタックとして演技も可能ですし、4枚で演じる場合は移動後にトップを取り上げてバラバラであるように示すことも可能です。
また、今回特別に製作したスタックは残り3枚部分も自然にずらしたり、グリグリと動かして見せることができるようになっています。
革製のシリンダはスムーズにスタックが出し入れできるサイズでありながら、スタックをホールドする際、過度に変形させなくてすむギリギリのサイズを見極め、銀次郎がひとつずつ丁寧に手縫いして仕上げました。
セット内容的に、既存のラムゼイの手順やカーニーの手順、ポールウィルソンの手順などにも使用可能です。
解説DVDの銀次郎の手順で重視したのは「一般ウケするための演出」です。
アセンブリのように特に説明なく、「1枚ずつ消えて移動するんだよ」という感じで演じるのも良いですが、「ポーカーチップが4枚消えて突然シリンダーの中の、しかもコルクの下に現れ、しかもしかも、最後にコルクとチップが入れ替わる」というかなりマッチョな現象です。
単なる移動ではないので観客が付いてこれず、演技的には成功して不思議な印象は与えられているのにリアクションが無いという状況になるということが十分にあり得ます。
そこで、付属解説手順では現象自体を損なうことなく、チップがどのように移動し、なぜシリンダーやコルクを使用するかなどを演技中のセリフに盛り込んで、見ている人が可能な限り付いて来やすくなるような演出を目指しました。
セット内容:
・グリグリ動かせる特製スタックギミック
・レギュラーポーカーチップ4枚
・コルク×2
・革製シリンダ
・銀次郎の手順解説DVD
・演技と持ち運びに適したサイズのクロス
・全てがピッタリ収まる絶妙なサイズのケース
※商品写真の各色セット、手前側に写っているコルクが乗った3枚が、今回製作した新しいスタックギミックです。
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