シンプルだからこそ効果は絶大
IBMクロースアップのチャンピオンであり4Fのゲストも務めたStephen Bargatzeのカード当ては強烈です。
エリックジョーンンズが「すぐに自分のレパートリーに加えた」と言うのもうなずけます。
マジシャンは観客に好きなカードを一枚思い浮かべてもらいます。
これは本当に自由に選ばれます。
カードが決まったらマジシャンは一組のデックをテーブルに置きます。
現状ではまだ選ばれたカードは一人の観客の頭の中にしかありませんので、そのデックを使って他の観客に、選んだカードが何だったかを知らせてもらいます。
その方法はとてもシンプルです。
例えばデックを二つに分け、マジシャンは後ろを向きます。
もし赤いカードを思ったら右のパケットを左に重ね、黒を思ったら左のパケットを右に重ねてもらうといった感じで、マジシャンが見ていない状態でマークや数字をデックを使ったゼスチャーで他の観客に知らせてもらうわけです。
そうして全ての観客に思ったカードが伝わったら、最後にカードを決めた観客に好きなだけカードを配ってもらいます。
そして観客が自由意思で配るのをやめたところのカードを表返すと、なんとそれが観客が自由に思ったカードなのです。
マジシャンはその瞬間まで観客が思ったカードは聞いていません。
しかも、それだけではありません。
「ひとつ手前で止まっていたらどうなっていたでしょう?」と言って手前のカードをめくると、なんとそれは真っ白なカードです。
さらにその次のカードも。。。
残りを見ると、なんと観客の思ったカード以外は全て真っ白なカードなのです!
・デックのすり替えはしません ・ラフやショート加工はありません ・全てのカードを調べてもらうことができます ・リセットは数秒で終わります
必要な道具は全てセットに含まれていますのですぐにお使いいただくことが可能ですが、付属のデックはフェニックスバックですので、バイシクルバックで演技をご希望の方は別途バイシクルのブランクフェイスをお求めください。
テクニック的な物より理論的なところが大切なトリックとなりますため、GINではセットアップから演技の要点までをまとめた簡易和訳をお付けしてお届けいたします。
さらに補講として、この手順の中で唯一不自然に見える部分を排除した銀次郎のアレンジ手順も追記いたしました。
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