サッカートリック風予言 アレクサンダー・ヘルマン(1896年に亡くなったフランスの方ではなく、現代のドイツのマジシャン)の 「Ultimate Free Choice 」は、観客を唖然とさせるパンチの効いた意外な結末を持ったシンプルなルーティンです。 観客にポケットに予言が入っていることを告げた後、デックを裏向きにスプレッドし、「アンチ・カード・トリック 」と呼ぶものに参加してもらいます。 それは要らないカードを選んでもらうというもので、いくつかのプロセスを数回繰り返し、観客の選択に合わせてのカードを少しずつ減らして行き、最終的には1枚のカードだけが残ります。 そして空の手をポケットに入れ、予言のカードを取り出して示すとそれは観客のカードと一致しています。 しかし、観客はなにやらシラケタ雰囲気。 それもそのはず。 マジシャンが予言を取り出そうとしたとき、ポケットの中に複数枚のカードが入っていることがバレてしまったからです。 それは本当で、マジシャンはポケットから数枚のカードを取り出します。 しかし、意外なことに、そのカードは全て観客のカードと同じカードなのです。  この手順は同様の現象に見られる長々と続く二択の連続を無くし、演技を極限までスマート化しました。 場合によっては数回のエキボク(マジシャンズチョイスのような不確かな選択)が必要なこともありますが、その数は最小限にとどまり、不自然さを感じさせず、最後まで観客がフリーチョイスでカードを選んだように印象付けられるよう巧妙に手順が構成されています。 多くの場合、トレイラーの演技のように、最後まで完全にフリーチョイスで一貫して「選んだ方を捨てる」という作業で進めることができます。 「アルティメット・フリー・チョイス」の根幹はこの効率的な方法論です。 この方法論をマスターすれば、他のカードトリックにも応用いただけると思います。 GINではそれらを正しくご理解いただく為の解説の要点の和訳だけではなく、英語故に成立する独特なエキボクを日本語で演じる為のアイデアや、そのエキボク自体を回避する為の独自ハンドリング等を追記した補講モリモリの日本語解説書をお付けしてお届けいたします。 ギミック一式にオンライン動画解説、弊社作成の日本語解説書が付属します。 Ultimat Free Choiceには、赤裏バイシクル・ライダーバックで演技を始めるのに必要なものが全て付属しています。 また、サッカートリック的な演出が苦手な方のために、不思議さを重視したオープン・プレディクション・スタイルのエンディングが演じられる特製の封筒も同封してお届けいたします。 |